【月星(つきぼし)紋】
- 九曜の曜とは星のこと。/千葉市の【千葉神社】が九曜紋である。
- 三つ星の上に一の字を加えた長門三つ星は、平安時代の弘仁年間(810~824)に土師(はじ)家が天皇家のご落胤を得て、一品(いっぽん)親王の位階を賜りました。その一品の文字を象って一の字に三つ星を紋と定めました。
なお、三つ星の下に一の字は嵯峨源氏の流れ、渡辺家の紋で、渡辺星とされています。(「卍の魔力、巴の呪力」泡坂妻夫著P94)
- 九曜は古代インドで卜占に用いられた土曜(聖観音:しょうかんのん)、水曜(弥勒:みろく)、木曜(薬師:やくし)、火曜(虚空蔵:こくぞう)、金曜(阿弥陀)、月曜(勢至:せいし)、日曜(千手観音)、計都(釈迦)、羅?(不動明王)の9星をあらわし、九曜曼荼羅として真言の本尊として崇拝された。この九曜は、平安期に文様として多用されたが、特に道途の安全の守護の霊験があるとされて車文として多く描かれた。九曜の多くは妙見信仰によるが、一部には九曜曼荼羅から家紋となったものも含まれるだろう。上記の土曜から日曜までを七曜といい北斗七星を表し、七菩薩として長寿延命・息災招福の霊験を持つとして崇められ、日本最古の通貨「富本銭」にも描かれる・・・
『見聞諸家紋』では九曜を月星と称しており、中心の星は本来月と考えられる(「家紋の事典」高澤等著より)
- 九曜は平安時代文様として衣服や輿車に用いられている。衣服に用いれば身体を守護してくれるし、車に用いれば旅の安全、現在なら取りも直さず交通安全の守神となる。(「家紋事典」大隈三好著より
月星(つきぼし)紋
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丸に渡辺星 |
九曜 |
月に蝙蝠 |
細川九曜 |
渡辺星 |
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八曜に月 |
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